
五色湯
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昭和27年(1952年)の創業から70年以上、3代にわたって東京・豊島区目白の地域に寄り添ってきた銭湯「五色湯」。令和4年(2022年)に創業70周年を機に「心の湯治場」として新たな姿で再始動し、サウナ・水風呂・外気浴を備えた本格的なととのい体験を昔ながらの銭湯空間で提供しています。TOKYO MX「サバンナ高橋の、サウナの神さま」やBS朝日「サウナを愛でたい」などのテレビ番組にも取り上げられ、銭湯サウナの聖地として注目を集める存在です。
昭和から令和へ——3代が紡ぐ歴史と「湯治場」という使命
五色湯の歴史は、かつて「椎名町」と呼ばれたこの地番に始まります。創業当初の高度成長期、周辺は工場が立ち並び、そこで働く人々が毎日のように足を運んだといいます。当時の賑わいはいまも通りの商店に名残を見せています。
創業時は「宮造り銭湯」と呼ばれる平屋型の施設でしたが、一般家庭への内風呂普及に合わせて昭和41年(1966年)にビル型店舗へと改築。宮造りの象徴であるダイナミックなペンキ絵と高い天井はそのままに、広々とした浴場空間を維持し続けてきました。そして令和4年、3代目・柳澤裕太氏が「体を洗う場所」という固定観念を超え、都市部で暮らす現代人が日常的に安価で利用できる「心の湯治場」として銭湯を再定義します。「日本の伝統文化継承の場」という使命も掲げ、昔ながらの銭湯文化を現代に接続しようとする姿勢が、五色湯の随所に息づいています。
五色不動と五行思想——5色の設備でめぐる入浴体験
屋号「五色湯」の由来は、近隣に鎮座する「目白不動」が江戸の「五色不動」のひとつであることにちなんでいます。そして施設の構成も、五色不動の根底に流れる「五行思想」——万物が互いに影響し合い循環するという思想——を体現する5つの設備で組み立てられています。
赤(中温風呂・38℃) から入浴をスタート。体温に近い温度で全身の血行を促し、副交感神経を優位にしてリラックスの土台をつくります。続く黄(高温風呂・43℃)は最大水深100cmの深風呂。首まで浸かると水圧はおよそ500kgに及び、全身へのマッサージ効果が期待できます。さらにシルク湯(超微細気泡入り)を採用しており、毛穴の奥まで届くような独特の滑らかな肌感が特徴です。
白(サウナ)は男性100℃・女性90℃。薬草による香りが漂う室内で発汗を促します。熱の高まった体を受け止めるのが青(水風呂・16℃)。地下から汲み上げた天然の地下水を使用し、ペンキ絵と天然岩石に囲まれた空間はまるで大自然の渓流のよう。そして最後に緑(外気浴)でしっかりと「ととのう」——この流れが五色湯の黄金ルートです。
地下100m超の井戸水だけで成り立つ水
五色湯のもうひとつの核心は、浴槽にも水風呂にも使われる水がすべて地下水である点です。地下100m以上まで掘り下げた井戸から汲み上げるこの地下水は、一般的な上水道に比べて軟らかく、肌触りのなめらかなお湯になります。38℃の中温風呂、43℃の高温風呂、そして16℃の水風呂——全施設の水源を東京の地下に眠る貴重な地下水で賄っているのは、五色湯ならではのこだわりです。
トキワ荘ゆかりの地という文化的背景
五色湯が位置する椎名町エリアは、日本漫画史に輝く「トキワ荘」に近い立地です。かつてトキワ荘に住んでいた漫画家たちも五色湯を利用していたという歴史があり、庶民文化と創作の息吹が交差した場所でもありました。いまは閑静な住宅地となったこの地に、70年以上の記憶を体に宿した銭湯が今日も湯を張り続けています。
料金と設備
入浴料は大人(12歳以上)550円、中人(6〜12歳未満)200円、小人(6歳未満)100円。サウナは別途400円。貸しタオル(フェイス&バスタオルセット)100円など手ぶらで利用できるセットも用意されており、コインランドリーも併設しています。西武池袋線・椎名町駅から徒歩3分、池袋からも徒歩圏内という利便性の高さも、日常使いしやすい理由のひとつです。
アクセス
椎名町駅より徒歩3分、池袋からも徒歩圏内
営業時間
月~火・木~金曜 16:00~深夜0:00、土~日曜 15:00~深夜0:00(水曜休業)
料金目安
入浴料金: 大人550円、中人200円、小人100円 / サウナ料金: 400円(入浴料金別)
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