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大分県の北東部、国東半島の付け根に位置するパシフィックブルーC.C.は、雄大な海の絶景と本格的なコース設計が融合した、九州屈指のゴルフ場だ。プレーのたびに周防灘・伊予灘を一望し、晴れた日には本州の山並みと四国の稜線までもが視野に広がる——そんな唯一無二のロケーションが、多くのゴルファーをここへ引き寄せ続けている。
海と丘陵が織りなす、壮大なパノラマコース
パシフィックブルーC.C.の最大の魅力は、全18ホールから絶え間なく広がる海の眺望にある。コースは大分県北東部の丘陵地帯に造られており、標高の高さを活かして周防灘と伊予灘の両方を見渡すことができる。天気の良い日には、遠く中国地方の山々と四国の山脈が水平線に浮かび上がり、まるで絵画のような風景の中でプレーできる。
「丘陵コース」でありながら「シーサイドコース的性格も併せもつ」とされる所以はここにある。内陸の起伏に富んだ地形を活かしつつも、海風が常にコース全体を流れ、プレーヤーに絶え間ない自然の洗礼を与える。ただ美しいだけでなく、風向きや風の強さがスコアに直結するため、海を感じながらも戦略を考え続けなければならない——それがこのコースの醍醐味だ。
バレステロスの哲学が息づくコース設計
パシフィックブルーC.C.のコース設計は、スペイン出身の伝説的ゴルファー、セベ・バレステロスの設計意向に沿って造られた点が大きな特徴だ。バレステロスは現役時代、その大胆なショットと創造的なコースマネジメントで世界を魅了した。彼の設計哲学は「攻撃ゴルフを奨励する」というもの——リスクを冒してピンを狙うプレーヤーに対して、コースが寛容であることを意図している。
この哲学は、標示杭の設置にも表れている。通常のゴルフ場では残りヤードをフェアウェイの特定地点から計測するが、このコースでは標示杭がグリーンエッジから計測されている。これにより、プレーヤーは「グリーンまでの距離」をより直感的に把握でき、大きめのクラブを持って果敢にグリーンを狙う攻撃的なゴルフが引き出される設計になっている。
コースを知れば知るほど、バレステロスの哲学が随所に埋め込まれていることに気づく。それは単なるコースの難易度設定ではなく、ゴルフというスポーツの楽しさ——攻めることの爽快感——を最大限に引き出そうとする設計者の意思の表れだ。
アウトとインで異なる表情を持つ18ホール
全18ホールは、アウト(1〜9番)とイン(10〜18番)で明確に異なるキャラクターを持つ。
アウトコースはストレート系のホールが多く、フェアウェイの正面にピンが見えることから、初めてプレーするゴルファーでもコースの流れを掴みやすい。しかし「やさしい」というわけではない。各ホールのIP(イデアルポジション)地点はフラットに設計されているが、その前後には意図的なアンジュレーション(起伏)が配置されており、正確な飛距離と方向性が問われる。ラフには随所にマウンドや窪地が巧みに配され、曲がったボールは厳しいライに沈む。
インコースはさらに個性が強まる。ホールのレイアウトに「ひねり」が加わり、ドッグレッグや視覚的なトリックが増える。単純にまっすぐ打つだけでは攻略できず、風の影響も考慮しながら戦略的にコースを組み立てる必要がある。後半になるほど思考力が試される設計は、上級者にとっては挑戦心を掻き立てる仕掛けとなっている。
グリーン手前20〜30ヤードの位置に配置されたバンカーも、このコースの重要な特徴だ。手前のバンカーに捕まるとグリーンを狙うアプローチが難しくなるが、グリーン奥からであればリカバリーが利くケースが多い。「届かせる」より「オーバーを厭わず攻める」——バレステロスの哲学がここにも生きている。
季節を通じて楽しめる、多彩なゴルフ体験
大分県の温暖な気候は、パシフィックブルーC.C.を一年を通じてプレー可能なゴルフ場にしている。
春(3月〜5月)は、コースに沿って植えられた木々が芽吹き、新緑の中でのプレーが楽しめる。気温も過ごしやすく、ゴルフシーズンの幕開けに最適な時期だ。海の見えるクラブハウスで過ごすランチタイムは、格別の心地よさがある。
夏(6月〜8月)は、青い海と青い空のコントラストが最も鮮やかになる季節。ただし九州の夏は気温・湿度ともに高く、早朝スタートが快適だ。周防灘からの海風がコースを流れ、プレーの難易度を押し上げることもあるが、それもまたこのコースならではの醍醐味といえる。
秋(9月〜11月)はゴルフ愛好家にとって最も過ごしやすいシーズン。空気が澄み渡り、本州や四国の眺望が最も鮮明になる時期でもある。落ち着いた気候の中でコースを存分に楽しめる、一年で最も贅沢な季節だ。
冬(12月〜2月)も温暖な大分では、ほぼ通年でのプレーが可能。冷涼な空気の中での早朝プレーは、夏とはまた異なる静寂と清澄さをもたらしてくれる。
アクセスと周辺情報
パシフィックブルーC.C.へのアクセスは、大分自動車道の速見インターチェンジが起点となる。大分市内や別府温泉街から車で30分圏内というアクセスの良さも、このコースの大きな魅力のひとつだ。
別府は言わずと知れた日本有数の温泉地。地獄めぐりをはじめとする多彩な観光スポットに加え、源泉かけ流しの宿が数多く立ち並ぶ。ゴルフの後は温泉でゆっくりと疲れを癒すという「ゴルフ+温泉」の組み合わせは、大分ならではの贅沢な旅のスタイルだ。
また、近隣には「おんせん県おおいた」の名の通り、由布院(湯布院)という人気の温泉リゾートもある。自然豊かな盆地に広がる由布院は、洗練された宿と美食が揃う場所として国内外のゴルファーにも人気が高い。ゴルフを軸に、大分県北東部の観光を組み合わせたプランは、旅の満足度をさらに高めてくれるはずだ。
周防灘を望む丘の上に立ち、遥か彼方の本州・四国を眺めながら一打を放つ——パシフィックブルーC.C.は、そんな記憶に残るゴルフ体験を提供し続けるコースだ。バレステロスの哲学に従い、ぜひ大きく、そして果敢に攻めてほしい。
アクセス
大分自動車道速見
営業時間
料金目安
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