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兵庫県の豊かな自然に囲まれた丘陵地帯に、半世紀を超える歴史を刻み続けるよみうりカントリークラブがある。北には丹波の山並み、南には六甲連山を望む絶景の中で、数多くのゴルファーが夢と技術を競い合ってきた、関西が誇る名門コースだ。
世界的スターが彩った開場の記憶
1961年10月、よみうりカントリークラブの東コースは華やかな産声を上げた。開場を記念したイベントには、当時世界のゴルフ界を席巻していたアーノルド・パーマー氏とゲーリー・プレーヤー氏という二人の巨星が来日し、模範プレーを披露した。この出来事は、新たに誕生したコースが単なる地方のゴルフ場ではなく、世界水準を目指す場であることを高らかに宣言するものだった。
「アーニーのアーミー」と呼ばれる熱狂的なファンを世界中に持つパーマー氏と、生涯でメジャー9勝を挙げた不世出の名手プレーヤー氏。そうした伝説的プレーヤーたちが初めて踏みしめたフェアウェイは、今もなお訪れるゴルファーに特別な感慨を与えてくれる。開場から60年以上が経過した現在も、その格式と伝統はいっさい色あせることなく、関西屈指の名門クラブとして多くのゴルフファンに愛され続けている。
上田治が描いた、唯一無二のコース設計
よみうりカントリークラブの魂とも言えるのが、名設計家・上田治氏の手による独創的なコースレイアウトだ。上田氏は日本のゴルフコース設計の先駆者として知られ、その作品は国内外のゴルフ関係者から長年にわたり高い評価を受けてきた。
丘陵地の地形を最大限に活かしたコース設計は、プレーヤーに常に思考と戦略を要求する。打ち上げ、打ち下ろし、ドッグレッグと変化に富んだホールが連続し、単純な飛距離だけでは攻略できない知的なゲーム展開を楽しむことができる。フェアウェイを取り囲む荘厳な樹林は、その圧倒的な存在感でコースに独特の緊張感を与え、格式あるゴルフ場ならではの雰囲気を醸し出している。
アウト(1〜9番)とイン(10〜18番)で構成される18ホールは、それぞれ異なる表情を持ちながらも、全体として一つの物語を紡ぐように配置されている。上田氏が自ら「力作」と語ったこのコースは、何度プレーしても新たな発見がある深みを持つ、真にゴルフを愛する者のための舞台と言えるだろう。
ゴルフ史に刻まれた伝説の名勝負
半世紀を超える歴史の中で、よみうりカントリークラブはプロトーナメントや関西実業人ゴルフ大会、クラブ競技など、数多くの名勝負を生み出してきた。この地で繰り広げられた戦いの一つ一つが、コースの歴史に積み重なり、名門としての風格をさらに深めてきた。
中でも特に語り継がれるのが、2009年に開催された「全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック」だ。当時17歳の石川遼プロが演じた劇的な逆転優勝の舞台として、今もゴルフファンの記憶に深く刻まれている。
最終日、石川プロは12番ホールで2発の痛恨のOBを打ってしまう。優勝争いから遠ざかったかに見えたその瞬間、16番ホールで奇跡が起きた。絶妙なアプローチショットがカップに吸い込まれ、まさかのチップインイーグル。劇的な逆転で手にした優勝は、ギャラリーを熱狂の渦に巻き込んだ。この年、石川プロは史上最年少の賞金王に輝き、日本中にゴルフブームをもたらした。よみうりカントリークラブはその歴史的瞬間の舞台となり、コースに不滅の伝説を刻んだのである。
四季が彩る、風光明媚な自然美
ゴルフ体験をより豊かにするのが、よみうりカントリークラブが誇る壮大な自然の眺望だ。コース各所から、北には丹波の山並みが雄大にそびえ、南には六甲連山の美しい稜線が広がる。この絶景は、プレー中の緊張をほぐし、ゴルフという競技に詩情を添えてくれる。
荘厳な樹林に囲まれたコースは、四季折々に異なる表情を見せる。春には桜や山吹きが鮮やかに咲き誇り、夏には青々とした木々の緑がコースを包み込む。秋は紅葉が燃えるような彩りをフェアウェイに与え、プレーに色を添えてくれる。冬には枯れた木立の向こうに澄んだ山並みが一層くっきりと浮かび上がり、凜とした空気の中でのプレーは格別の趣がある。
こうした豊かな自然環境は、単なるゴルフ場としての価値を超え、訪れるたびに新たな感動を与えてくれる特別な空間を生み出している。四季の移ろいと共に楽しむゴルフは、このコースならではの大きな魅力だ。
一流のコースコンディションと充実の施設
名門クラブとしての誇りは、歴史や設計だけではなく、日々のメンテナンスにも表れている。トーナメント開催を通じて培われた高度なコース管理技術は、常に最高のコンディションを維持することを可能にしている。
グリーンの仕上がり、フェアウェイの芝質、バンカーの整備など、すべての要素が細部にわたって丁寧に管理されている。プロが本番さながらの環境でしのぎを削ったコースで、アマチュアゴルファーも同じ舞台に立ち、自分自身のゴルフを追求できる。それがよみうりカントリークラブのプレーが特別な体験となる理由の一つだ。
クラブハウスも格式ある名門にふさわしい設備を備えており、プレー後のひとときを優雅に過ごすことができる。ラウンドを終えた後、共に戦った仲間と語り合う時間も、ゴルフ旅行の醍醐味のひとつだろう。
アクセスと周辺観光情報
よみうりカントリークラブは兵庫県の自然豊かな丘陵地に位置し、大阪や神戸方面からのアクセスも比較的良好だ。関西圏を中心に幅広い層のゴルファーが訪れるコースとなっており、日帰りはもちろん、泊まりがけのゴルフ旅行としても人気が高い。
周辺エリアには丹波篠山をはじめとする魅力的な観光スポットが点在している。丹波の黒豆や丹波栗、松茸など、地元の食材を使った料理を楽しめるレストランも近隣に多く、ゴルフ旅行をより充実したものにしてくれる。ラウンド後に丹波の恵みを堪能する贅沢なひとときも、この地ならではの楽しみ方だ。
歴史あるコースに立ち、伝説のプレーヤーたちが歩んだフェアウェイを踏みしめる体験は、すべてのゴルフファンにとってかけがえのない思い出となるはずだ。よみうりカントリークラブは、ゴルフを愛するすべての人が一度は訪れてみたい、本物の名門である。
アクセス
中国自動車道宝塚
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