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福岡市美術館

福岡市美術館

※写真はイメージです。

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福岡市美術館は、水と緑に恵まれた大濠公園の中心に建つ、建築家・前川國男の設計による美術館だ。2019年にリニューアルオープンし、公園を散策しながら自然とつながる動線と洗練された展示空間を両立させた。福岡市内屈指の文化拠点として、古美術から近現代美術、国際的なコレクションまで幅広い作品を擁し、初めて訪れる人からリピーターまで何度でも発見がある場所になっている。

建築と立地が生む特別な体験

前川國男設計という来歴を持つ建物自体が、すでに一つの見どころだ。大濠公園の豊かな緑と池の水面を背景に、館内からの眺めも美しい。屋外にはインカ・ショニバレCBEの《ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ》(2021年)が設置されており、展示室に入る前から現代アートとの出会いが始まる。美術館だけを目当てに訪れることも、公園散策のついでに立ち寄ることも自然にできる立地が、日常の中にアートを取り込む場として機能している。

重層的なコレクション展示

コレクション展示室は2フロア構成で、テーマや時代をまたいで鑑賞できる。2階の「コレクションハイライト」には浦川大志《スプリット・アイランド》をはじめ館を代表する近現代作品が並ぶ。1階には「東光院のみほとけ」「本多コレクション」「インドシナ半島の古陶磁」「松永耳庵と仏教美術」など、仏教美術・東洋美術の系譜をたどれる展示が充実しており、日本美術から東南アジアの工芸まで視野が広がる。新収蔵品展のコーナーでは、館が継続的にコレクションを更新していることも実感できる。

企画展とギャラリーA-Fの多様な表現

特別展示室では、過去に小磯良平展などの回顧展を開催してきた。現在は「トーベとムーミン展〜とっておきのものを探しに〜」が開催中で(2026年時点)、夏には「夏休みこども美術館2026」も予定されている。ギャラリーA-Fは九州産業大学の学生による写真展やワークショップ作品展など、公募・企画を問わず多様な表現が登場するスペースで、企画展とは異なる発見がある。85周年記念の創元展福岡巡回展のような地域との連携展覧会も開かれてきた。

来館をサポートする体験プログラム

ボランティアによるギャラリーツアーは、作品の見方を深めたい来館者に好評のプログラムだ(一部期間は休止あり)。「よかなび音声ガイド」も実施中で、自分のペースで鑑賞をサポートしてもらえる。キッズスペース「森のたね」は小さな子どもを連れた家族が立ち寄れる安心のスペースで、家族向け教育プログラムやワークショップも定期的に行われている。夏季には夜間開館が設定されており、昼間とは異なる雰囲気で作品と向き合う機会も用意されている。

鑑賞前後の過ごし方

カフェ・レストランは企画展に連動した期間限定メニューを提供することもあり、「トーベとムーミン展」開催中にはテーマに合わせたメニューが登場した。ミュージアムショップではオリジナル商品も扱い、展覧会の余韻を持ち帰ることができる。所蔵品検索サービスを使えば来館前に関心のある作品を調べられるため、限られた時間で効率よく鑑賞したいときにも活用できる。日本語に加え英語・中国語・韓国語に対応しており、海外からの旅行者や在住外国人も訪れやすい環境が整っている。

アクセス

大濠公園内

営業時間

午前9時30分~午後5時30分(7~10月の金・土曜日は午後8時まで)、入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日、12月28日~1月4日

料金目安

300円~600円

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