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綾国際クラフトの城

綾国際クラフトの城

※写真はイメージです。

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宮崎県東諸県郡綾町は、九州南部に広がる世界的にも貴重な照葉樹林を背景に、「手づくりの里」として知られる工芸のまちだ。綾国際クラフトの城は、そんな綾町の工芸文化を代表する拠点のひとつであり、染織から陶芸、ガラス工芸まで多彩な「ほんもの」の手仕事が今も息づく場所である。

照葉樹林が守り続けた「奇跡の森」

綾町の工芸を語るうえで欠かせないのが、まちを取り囲む照葉樹林の存在だ。大量消費の時代にあっても守り続けられてきたこの広大な森は、日本の里山文化の源流を感じさせると言われ、世界的にも稀な生態系を誇る。工芸家たちは森の恵みを受けながら素材と向き合い、今を生きる人々の暮らしを彩る作品を生み出している。

「ひむか邑」から受け継がれる半世紀の精神

昭和40年代初頭、自然と共生する綾町の環境に魅せられた工芸家たちが集まり、工芸家集団『ひむか邑』を立ち上げた。「使い捨ての時代はやがて終わり、手づくりが貴重となる時代が来る」——その信念は時代の先を見据えたものだった。それから半世紀以上が経った現在、ひむか邑の精神を受け継いだ匠たちが、人の手による「ほんもの」のものづくりを変わらず続けている。

約40工房が集う多彩な手仕事

町内には現在約40の工房が集まり、染織・和紙・金工、竹・木工、ガラス工芸・陶芸、食品・酒造と、幅広い分野の工芸が営まれている。それぞれの工房で職人の手から生まれる作品は、単なる観賞用ではなく、質の高い日常生活を支えるための道具や器として構想されている点が特徴だ。「てるはの森の匠たち」と呼ばれる工芸家集団の作品は、生活と美の両立をひとつの軸としている。

綾工芸まつり——年に一度、匠が一堂に

毎年11月に開催される「綾工芸まつり」は、綾町最大の工芸イベントとして毎回2万人を超えるファンが訪れる。木工・陶芸・染織物・ガラス・竹細工・鋳金・食品など、町内の匠たちが手がける作品が特別価格で販売される貴重な機会だ。第45回は2026年11月21日(土)〜23日(月・祝)に綾町体育館・綾町武道館にて開催予定で、9時〜17時(最終日は16時まで)の日程となっている。工芸品を直接手に取り、作り手と言葉を交わせるこの場は、綾の手仕事文化をもっとも身近に感じられる機会のひとつである。

アクセス

宮崎県東諸県郡綾町大字北俣1012

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