青ヶ島は、東京都心から南へ約360km、伊豆諸島の最南端に浮かぶ周囲約9kmの小さな火山島です。人口はわずか170人ほどで、日本で最も人口の少ない自治体「青ヶ島村」を構成します。アクセスの困難さから「日本一行きにくい島」「絶海の秘島」として知られ、近年は神秘的な景観と独自の文化を求める旅人の憧れの地となっています。
この島の最大の特徴は、世界的にも珍しい「二重式カルデラ」の地形です。外輪山の中にもうひとつの火口丘である丸山がそびえ、その内側に集落と農地が広がるという、地球の鼓動を感じさせる雄大な景観を持ちます。展望スポット「大凸部(おおとんぶ)」からは、二重カルデラの全貌を一望でき、青く広がる太平洋と相まって息を呑む絶景が広がります。
島の中央部にある丸山では、火山活動による地熱を利用した「ふれあいサウナ」があり、地中から噴き出す蒸気を使った天然サウナを体験できます。また、ジオパークとして近年注目を集めており、噴気孔・溶岩流跡・カルデラ壁といった火山地形を間近で観察できます。夜には光害がほぼ皆無のため、満天の星空と天の川がくっきりと姿を現し、星空観賞の名所としても知られています。
本土からのアクセスは、八丈島まで飛行機または船で渡り、そこから青ヶ島へはヘリコプター(東京愛らんどシャトル、定員9名)または連絡船「あおがしま丸」を利用します。船は就航率が約50〜60%と低く、波次第で簡単に欠航するため、訪問には余裕を持った日程と覚悟が必要です。島内に信号機やコンビニはなく、宿泊は数軒の民宿のみ。携帯電波は届くものの、都会の喧騒から完全に隔絶された静寂が広がります。
青ヶ島焼酎「青酎(あおちゅう)」は、島民が自家栽培するサツマイモを原料に、麦麹を用いた古式製法で造られる幻の銘酒として知られ、お土産にも人気です。秘境を求める旅人にとって、青ヶ島は文字通り「人生で一度は訪れたい島」。日本の中にこれほど原始的で神秘的な場所が残されていることに、誰もが驚かされるはずです。
アクセス
八丈島から東京愛らんどシャトル(ヘリ)で約20分、または連絡船あおがしま丸で約3時間
営業時間
島内自由(ふれあいサウナ等の施設は時間あり)
料金目安
ヘリ片道約¥11,950、連絡船片道約¥2,750