
秋吉台科学博物館
GALLERY
秋吉台の足元に広がる地球の記憶を、じっくりと読み解ける施設が美祢市にある。美祢市立秋吉台科学博物館は、秋吉台・秋芳洞に関わる地質・化石・生物を専門に扱う博物館で、入館料は無料。60年以上の歴史を持ちながら、2023年から段階的なリニューアルを進め、現在も進化し続けている。
生まれ変わる常設展示——カルストと地質研究の最前線
館内2階の常設展示は、令和5年(2023年)から順次刷新が進められている。令和7年(2025年)2月には「秋吉台カルスト」展示室が新しくなり、続いて令和8年(2026年)3月20日には「秋吉台の地質研究史」展示室がリニューアルオープンした。単に知識を陳列するだけでなく、秋吉台というフィールドがどのように科学的に解明されてきたか、その探求の歴史そのものを追える構成になっている点が、専門博物館ならではの視点だ。
大理石「山口更紗」と新種化石が語るもの
秋吉台の地層は、国内でも類を見ない多彩な地質遺産の宝庫だ。同館が過去に開催したミニ特別展のラインナップを見ると、そのスケールがよく分かる。秋吉台の大理石の中でも「山口更紗」と呼ばれる独特の模様を持つ石材を取り上げた展示、ウミユリ化石を保存する大理石の特別展、さらには「秋吉台から発見された新種のサンゴ化石」が第4弾まで続くシリーズ展など、研究成果を一般に向けてタイムリーに公開してきた実績がある。秋吉台という場所が今もなお、新しい発見を生み出し続けるフィールドであることが伝わってくる。
「地質めぐり」——フィールドに出て体感する自然観察会
博物館の魅力は館内にとどまらない。自然観察会「地質めぐり」は、2026年3月開催がパートXIVを数えるほどの息の長いシリーズイベントだ。秋吉台の地質と地形を実際に歩いて学ぶプログラムで、「秋の野草」や「新緑の草原」「枯野の野草」など、季節ごとのテーマを掛け合わせることで、地質学と植生の両面から秋吉台を立体的に理解できる機会を提供している。フィールドで直接石灰岩台地に触れることで、館内展示の内容が生きた知識として定着する。
学術機関との連携と研究拠点としての側面
同館は山口大学秋吉台アカデミックセンターとの連携も深く、毎年春には活動報告会を共同開催している。2025年10月には日本洞窟学会第51回大会(創立50周年記念秋吉台大会)の会場ともなるなど、国内の洞窟・カルスト研究者が集まる舞台としての役割も担ってきた。ジオパーク巡回展「地球時間の旅」の開催実績もあり、学校行事・団体研修の受け入れにも対応しているため、子どもから研究者まで幅広い層が足を運ぶ。秋芳洞の観光と組み合わせて訪れることで、地下から地上まで、秋吉台の立体的な姿をより深く味わうことができる。
アクセス
山口県美祢市秋芳町秋吉11237-938。最寄駅までの距離等は公開情報から不明。
営業時間
9:00~17:00、定休日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日休館)、年末年始(12月28日~1月4日)
料金目安
無料
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店舗詳細
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