メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
五城目朝市・500年の市場

五城目朝市・500年の市場

この店のオーナーですか?注目枠に掲載できます詳細

秋田県の内陸部、緑豊かな里山に囲まれた五城目町。その中心地で、毎月決まった日に朝のにぎわいが戻ってくる。五城目朝市は約520年の歴史を持つ東北最古級の定期市であり、現代にあってなお地域の人々の暮らしに深く根ざした「生きた文化遺産」です。

500年の歴史を刻む東北最古級の朝市

五城目朝市の起源は室町時代末期にさかのぼるとされ、およそ520年以上の歴史を持ちます。戦国の世から江戸時代の藩政期、明治・大正・昭和の激動を経てもなお続いてきたこの市は、その連続性において東北でも随一の存在として知られています。

開催日は毎月「2・5・7・0」のつく日、つまり2日・5日・7日・10日・12日・15日・17日・20日・22日・25日・27日・30日の計12回。月に12度もの開催という頻度は、この朝市が単なる観光イベントではなく、地域住民の日常的な流通の場として機能してきた証です。かつては農産物や生活雑貨を農家が直接持ち寄り、物々交換に近い形で売買が行われていました。貨幣経済が発展した現代でも、その「顔の見える取引」という本質は変わっていません。

五城目町はもともと五城目城(浮城とも呼ばれた)の城下町として栄えた地域であり、水運と陸路の交差点に位置していたことが定期市の発展を後押ししました。この地理的条件と商人・農民が共存する文化的土壌が、朝市を長命たらしめた要因といえるでしょう。

朝市の見どころ──地元の味と手しごと

朝市が開かれるのは五城目町の中心商店街、通称「朝市通り」です。早朝5時ごろから出店者が準備を始め、6時ごろには活気あふれる市が出そろいます。訪れるなら7時〜9時ごろが最も賑わい、品数も豊富な時間帯です。

出店の中心は地元のおばあちゃんたちです。自家採取・自家栽培の山菜、丹精込めた漬物、搗きたての餅、きりたんぽ──いずれも家庭の味そのもので、スーパーには並ばない手作り感があふれています。特に春のワラビやゼンマイ、コゴミといった山菜は、秋田の深山から直接持ち込まれる宝物のような存在。旬の短さと希少性から、地元の常連客が開店と同時に目当ての品を手に取っていく光景は朝市ならではです。

きりたんぽは秋田を代表する郷土食ですが、五城目の朝市で売られるものは家庭用に作られた素朴な一品。地元のおばちゃんに食べ方を聞きながら購入する体験は、観光ガイドには載らない旅の記憶になるはずです。また、秋田杉を使った木工品や手編みの民芸品など、地域の工芸品も並びます。

伝統と革新が交わる現代の朝市

近年の五城目朝市には、若い世代の新しい風が吹き込んでいます。クラフト作家によるアクセサリーや陶器のブース、移住者が営むコーヒーのキッチンカー、地元食材を使ったスイーツの出店など、従来の青空市場とは一線を画す出店者も増えました。

これは単なる「若者向けのリノベーション」ではなく、五城目町が取り組む地域おこし活動の一環です。移住者や若者が伝統的な朝市に加わることで、世代を超えた会話が生まれ、地域コミュニティが活性化しています。観光客にとっては、昔ながらの漬物を売るおばあちゃんの隣で、洗練されたコーヒーが楽しめるという不思議で豊かな体験ができる場所になっています。

地元の人々との会話も朝市の大きな醍醐味です。無愛想に見えても話しかけると気さくに応じてくれる出店者が多く、秋田弁のイントネーションに耳を傾けながら、素材の選び方や料理法を教えてもらう時間は何物にも代えがたい旅の豊かさをもたらしてくれます。

季節ごとの楽しみ方

春(4〜6月) は山菜の最盛期。残雪が消えた里山から採れたてのワラビ、コゴミ、ウド、タラの芽が並びます。鮮度が命の山菜を手に入れるなら、この季節の朝市が最高のタイミングです。

夏(7〜8月) になると野菜の種類が豊富になります。キュウリ、ナス、枝豆、とうもろこし──家庭菜園の余剰品が市に並び、旬の味をお裾分けしてもらえます。夏の朝は涼しく、早起きして朝市に出かけるのが気持ちよい季節でもあります。

秋(9〜11月) はきのこ類や果物が主役に。舞茸やナメコ、栗、りんごなどが並び、秋田の実りを全身で感じられます。山里の紅葉が色づく時期と重なり、朝市の後に周辺の山道をドライブするのもおすすめです。

冬(12〜3月) は厳しい寒さの中でも朝市は続きます。漬物、干し野菜、凍み豆腐など、東北の保存食の知恵が結晶した品々が並ぶ冬の朝市は、秋田の食文化の奥深さを感じさせてくれます。雪に包まれた朝市通りの風景は、他の季節にはない静謐な美しさがあります。

アクセスと周辺情報

五城目町へのアクセスは、JR奥羽本線・八郎潟駅または追分駅からバスを利用するか、秋田市内からレンタカーで向かうのが一般的です。秋田市中心部から車で約40分、高速道路を使えばさらに短縮できます。マイカーやレンタカーでの訪問が現実的で、観光客には車でのアクセスが推奨されます。

朝市通りの周辺には駐車場が整備されており、早朝でもスムーズに停められます。開催日には地元の案内板も出るため、初めての訪問でも迷う心配は少ないでしょう。

周辺には五城目城址(森山城跡)があり、城跡から町を一望できます。また、秋田内陸部の自然を体感できる八郎潟干拓地や、温泉地の森吉山麓なども比較的近く、日帰り観光のルートに組み込むことができます。朝市を楽しんだ後に周辺を巡れば、秋田の里山文化と大地の息吹を全身で受け取る旅になるはずです。

五城目朝市は、秋田の「ほんもの」を求める旅人に贈られた、時を超えた贈り物です。

アクセス

JR八郎潟駅からバスで約10分

営業時間

7:00〜12:00頃(2・5・7・0のつく日)

料金目安

500〜2,000円

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

混雑時間帯

7:00-9:00

外部予約・検索サイトで探す

下記の外部サイトで本店舗・施設の予約・在庫状況をご確認いただけます。

※ 外部サイトへのリンクには広告 (アフィリエイト) を含みます。

シェアする

RELATED SPOTS

関連するスポット(8件)

この情報の関係者の方へ

公式サイト等の情報を元に紹介しています。内容に誤りがあれば、オーナー申請から無料で修正・削除いただけます。

オーナー申請