宮古島から橋で繋がる下地島の北端に、知る人ぞ知る絶景スポットが存在する。その名も「下地島17END」。滑走路エンドのすぐそばに広がる天然ビーチは、エメラルドグリーンの海と白砂のコントラストが息をのむほど美しく、訪れる者を南国の楽園へと誘う。
「17END」という名前の由来
「17END」という独特の名称は、航空用語に由来する。下地島空港の滑走路番号「17」と、その北端を意味する「END」を組み合わせたものだ。滑走路17は、磁気方位170度(ほぼ真南)を向いており、その北側の端(スレッショルド)に隣接するビーチであることから、この呼び名が定着した。
下地島空港は1979年に開港し、長年にわたり日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)のパイロット訓練専用飛行場として使用されてきた。民間定期航空路線は就航していない時代が長く続いたが、2019年にスカイマーク航空が那覇・神戸・成田からの路線を開設し、観光客がアクセスしやすくなった。訓練空港として静かに存在してきたこのビーチは、近年その圧倒的な美しさからSNSを通じて一気に知名度が上昇し、今では宮古諸島を代表する絶景スポットとなっている。
圧巻の景観とビーチの魅力
17ENDの最大の魅力は、なんといってもその透明度の高い海だ。宮古島周辺の海は世界的にも屈指の透明度を誇り、17ENDもその例外ではない。水面に映る空の青と、海底の白い砂が生み出すエメラルドグリーンのグラデーションは、まるで絵画のような美しさ。波が穏やかな日には、海底の模様がくっきりと見えるほどの澄み切った水が広がる。
ビーチ自体は天然のままに保たれており、観光地化されすぎていないナチュラルな雰囲気が特徴だ。白い珊瑚砂が広がる浜辺に腰を下ろし、波の音を聞きながらゆっくりと時間を過ごすだけで、日常の喧騒を忘れさせてくれる。また、滑走路のすぐ脇に位置するため、飛行機が着陸や離陸する際には頭上すれすれを通過するシーンが見られることもあり、航空ファンやカメラマンにも人気が高い。
季節ごとの楽しみ方
**春(3〜5月)**:梅雨入り前のこの時期は比較的天候が安定しており、気温も過ごしやすい。観光シーズンの本格化前で混雑も少ないため、静かな17ENDをじっくりと楽しみたい人におすすめだ。海の透明度も高く、シュノーケリングに最適なシーズンの始まりでもある。
**夏(6〜8月)**:宮古島の夏は本格的な南国の暑さ。紫外線が強く日差しも厳しいが、海の色が最も鮮やかに輝く季節でもある。日焼け止めや帽子など万全の暑さ対策をして訪れたい。早朝の澄んだ空気の中でビーチを散歩したり、海に入ったりするのが特におすすめだ。
**秋(9〜11月)**:台風のシーズンを過ぎた10月以降は再び安定した天候が戻り、観光に適した気候となる。夏ほどの混雑もなく、ゆったりとした雰囲気の中でビーチを独占できることも多い。夕暮れ時の景色は特に素晴らしく、西の空に沈む太陽がビーチを黄金色に染め上げる光景は忘れられない思い出となるだろう。
**冬(12〜2月)**:気温は15〜20度程度まで下がり、海水浴には向かないが、空気が澄んでいるため海の透明度はむしろ高くなる。人影もまばらで、静寂の中に広がる青い海の絶景を独り占めできる贅沢な時間が過ごせる。
アクセスと周辺情報
下地島へのアクセスは、宮古島から橋を渡るルートが基本となる。宮古島の西部から「池間島」「来間島」と並ぶ「伊良部島・下地島」へは、2015年に開通した「伊良部大橋」を利用する。全長3,540mの伊良部大橋は通行料無料の橋としては日本最長を誇り、橋の上からの景色も絶景だ。宮古島市街(平良地区)から17ENDまでは車で約30〜40分ほどかかる。
公共交通機関は非常に限られているため、レンタカーやレンタルバイク・レンタサイクルの利用が現実的だ。駐車スペースはビーチ周辺に整備されているが、繁忙期には満車になることもあるため、早めの到着が望ましい。また、ビーチ周辺には売店やトイレなどの施設が少ないため、飲料水や食料は事前に準備しておくことを強くおすすめする。
周辺には「渡口の浜」や「中の島ビーチ」など、下地島の他の美しいビーチも点在している。17ENDだけでなく、これらのビーチを組み合わせて巡ることで、下地島・伊良部島の海の豊かさを存分に満喫できる。
訪れる際の注意点とマナー
17ENDは自然のままに保たれたビーチであるため、環境保護への意識を持って訪れることが大切だ。珊瑚や貝殻を持ち帰ることは法律で禁止されており、ゴミは必ず持ち帰るようにしたい。また、日焼け止めクリームの成分が珊瑚礁にダメージを与えることが知られているため、珊瑚礁に優しい製品を選ぶか、使用量を最小限にする配慮も必要だ。
空港の敷地に隣接しているため、フェンスを乗り越えたり立入禁止区域に入ったりすることは厳禁。ルールを守りながら美しい自然を楽しむことが、この場所を次世代へ伝えていくための第一歩となる。宮古ブルーとも称される唯一無二の海の色を目の前にすれば、この地を大切にしたいという思いが自然と湧き上がってくるはずだ。
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