釧路駅から徒歩数分の「ぬさまい広場」に立つ「Cool KUSHIRO」モニュメントは、2020年12月に誕生したフォトスポットだ。北海道を代表する港町の魅力を一言で表したこのサインが、昼も夜も訪れる旅人を笑顔で出迎えてくれる。
「Cool」に込められた二重の意味
「Cool KUSHIRO」というネーミングには、実は二つの意味が重なっている。一つ目は、文字通り「涼しい」という意味だ。釧路は北海道の中でも特に夏の気温が低いことで知られており、7月から9月にかけての日最高気温の平均はわずか約21℃前後。本州の夏の猛暑が嘘のように、カラッとした過ごしやすい気候が続く。「避暑地・釧路」という魅力を全国に向けて分かりやすくアピールするには、これ以上ない言葉だろう。
二つ目は、英語スラングとしての「かっこいい」という意味である。霧の街と呼ばれながらも独自の食文化や湿原の雄大な景観、タンチョウが舞う自然など、釧路には全国どこを探してもここにしかない魅力が数多くある。そんな唯一無二のかっこよさを「Cool」の一語に凝縮したのである。観光地として自信を持って発信するこの姿勢が、モニュメントのデザインにも表れており、見る人の心を思わず前向きにさせる。
ぬさまい広場とモニュメントの誕生
「Cool KUSHIRO」モニュメントが設置されたのは、釧路駅から南に延びるメインストリートを歩いてすぐの「ぬさまい広場」だ。広場の名前は近くを流れる釧路川に架かる「幣舞橋(ぬさまいばし)」に由来する。幣舞橋はその美しいシルエットと夕景で名高く、「日本三大名橋」にも数えられることがある釧路のシンボル的存在だ。
モニュメントは2020年12月に設置された。コロナ禍で観光が落ち込んだ時代にあっても、地元の人々が釧路の魅力を発信し続けようとする姿勢がこのプロジェクトに込められている。大きな文字で「Cool KUSHIRO」と刻まれたモニュメントは、地元市民にとっても誇らしい存在となっており、地域のランドマークとして定着しつつある。
昼と夜、二つの顔を楽しむ
「Cool KUSHIRO」モニュメントの面白さは、時間帯によって全く異なる表情を見せてくれる点にある。日中は青空や曇り空を背景に、堂々とした白いモニュメントが自己主張する。釧路の空は海霧の影響でしっとりと曇ることも多く、その霞がかった空気感がモニュメントをより幻想的に引き立てることもある。
日が落ちると、モニュメントは温かみのある光で照らし出され、周囲の夜景と相まってロマンティックな雰囲気を醸し出す。近くを流れる釧路川の水面に映る光のゆらぎと、ライトアップされた「Cool KUSHIRO」の文字が絶妙なハーモニーを生み出す。夕暮れ時から夜にかけての時間帯は特に写真映えするため、カメラを持った旅行者が多く訪れる。スマートフォンでも美しく撮影できるため、SNS映えスポットとしても人気が高まっている。
季節ごとの釧路、それぞれの楽しみ方
釧路の四季はそれぞれに個性が強く、「Cool KUSHIRO」モニュメントを背景にした風景も季節によって大きく変わる。
春(4〜5月)は、内陸部の新緑が始まりつつも、釧路沿岸はまだひんやりとした空気に包まれる季節だ。釧路湿原では雪解けとともに植物が芽吹き、タンチョウが子育てを始める時期でもある。モニュメントを訪れた後に湿原へ足を延ばすと、生命の息吹を感じる旅になるだろう。
夏(7〜9月)は、釧路観光のハイシーズンであり、避暑を目的とした旅行者が多く訪れる。本州の猛暑から逃れてきた観光客が「Cool KUSHIRO」の文字を見て思わず納得するのが夏ならではの光景だ。港では新鮮な魚介類が豊富に水揚げされ、炉端焼きをはじめとする釧路グルメが全開となる季節でもある。
秋(10〜11月)になると、湿原の草紅葉が美しく色づく。釧路湿原国立公園の展望台からは、赤や黄に染まった広大な湿原を一望できる絶景が広がる。冬の訪れを前にした凜とした空気の中、モニュメントに刻まれた「Cool」の文字がいっそう引き立つ。
冬(12〜3月)は、釧路が最も「Cool」な季節だ。タンチョウが越冬のために集まり、釧路市丹頂鶴自然公園では間近で優雅な姿を観察できる。氷点下になることもある厳しい寒さの中でも、ライトアップされたモニュメントは力強く輝き、訪れた人の心を温めてくれる。
周辺の見どころとアクセス情報
「Cool KUSHIRO」モニュメントが立つぬさまい広場周辺は、釧路観光の起点として非常に便利なロケーションにある。徒歩圏内には「幣舞橋」があり、日本有数の夕陽スポットとして名高いこの橋からは、釧路川の河口越しに太平洋へ沈む夕陽を眺めることができる。天候が良い日には、燃えるようなオレンジ色の空がそのまま川面に映り込む、息をのむほど美しい光景が広がる。
また、釧路市内には「釧路市立博物館」や「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」といった施設も充実しており、雨の日でも楽しめるスポットが揃っている。炉端焼きや釧路ラーメン、かきの各種料理など、港町ならではのグルメを堪能できる飲食店も周辺に多数点在する。
アクセスはJR釧路駅から徒歩約10分。駅前から幣舞橋方向へ続くメインストリートを南下すれば、迷わずたどり着ける。釧路空港からは車やバスで約40〜50分と、道東観光の拠点として非常に使い勝手がよい立地だ。帯広や網走、知床を旅する際の中継地点として釧路に一泊し、夜のライトアップされた「Cool KUSHIRO」を訪れるというプランもおすすめだ。フォトスポットとしてはもちろん、釧路という街のアイデンティティそのものを体感できる場所として、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
액세스
釧路駅からくしろバス1・12・18等で3分、「十字街」下車徒歩2分
영업시간
日没後~午前0時までライトアップ(定休日なし)
예산
無料