掛川城 三の丸広場は、静岡県掛川市の中心部に位置する歴史情緒あふれる憩いの場所です。木造復元天守で知られる掛川城のふもとに広がるこの広場は、地元市民の日常の散策から観光客の歴史探訪まで、多くの人々に親しまれています。
掛川城と三の丸の歴史
掛川城の歴史は室町時代にさかのぼります。15世紀後半、遠江(現在の静岡県西部)を治めていた今川氏の家臣・朝比奈泰熙によって築かれたのが掛川城の起源とされています。その後、戦国時代には今川義元の勢力下に置かれ、桶狭間の戦い以降に武田信玄・徳川家康らが争う要衝となりました。
特に掛川城の名を歴史に刻んだのが、土佐藩初代藩主として知られる山内一豊です。1590年(天正18年)、豊臣秀吉の家臣として掛川に入城した一豊は、城の大改修を行い、掛川を拠点に遠江支配を確立しました。彼と妻・千代の逸話は今なお語り継がれており、掛川は「一豊と千代のまち」としてPRされています。
三の丸とは、本丸・二の丸に次ぐ城郭の外郭にあたる区域です。江戸時代には城下町の中心的な機能を担い、武家屋敷や藩の施設が立ち並んでいました。現在の三の丸広場は、その跡地を整備した芝生広場であり、城郭全体の景観を支える重要なエリアとなっています。
木造復元天守と三の丸広場の眺望
掛川城の天守閣は、1994年(平成6年)に木造で復元されました。これは日本初の本格的な木造復元城として大きな話題を呼び、以来、掛川を代表するランドマークとなっています。三の丸広場からは、この木造天守閣を正面から見上げることができ、その威容は訪れる人々を圧倒します。
広場自体は整備された芝生が広がるオープンスペースで、天守閣を背景に写真を撮るには絶好のスポットです。高台に立つ白漆喰の天守と、広場の緑のコントラストは四季を通じて美しく、掛川城観光のハイライトのひとつといえます。広場から城への登城路も整備されており、散策しながら自然に本丸へとアクセスできる動線が魅力です。
また三の丸広場に隣接する形で、国の重要文化財に指定されている「掛川城御殿」が現存しています。江戸時代末期に建てられたこの御殿は、全国的にも数少ない現存城郭御殿のひとつであり、城主が執務や儀式を行った空間を今日にそのまま伝えています。広場とあわせて、歴史建築の雰囲気をたっぷりと味わうことができます。
季節ごとの楽しみ方
**春(3月〜5月)** 三の丸広場の春は、掛川城周辺に咲き誇る桜とともに訪れます。ソメイヨシノを中心に城郭一帯が淡いピンクに染まり、天守閣と桜の共演は壮観です。毎年春には「掛川城桜まつり」も開催され、多くの花見客でにぎわいます。芝生広場でシートを広げてお弁当を楽しむ家族連れの姿も見られ、地元の春の風物詩となっています。
**夏(6月〜8月)** 緑豊かになった広場は、木陰でひと休みするのに最適な場所です。梅雨の時期には城址周辺のアジサイが美しく咲き、しっとりとした日本の情緒を楽しめます。夏の週末には地域のイベントや野外催事が広場で開催されることもあり、活気ある雰囲気が広がります。
**秋(9月〜11月)** 紅葉の季節には、城郭の木々が赤や黄色に色づき、白い天守閣との対比が見事です。空気が澄んだ晴天の日には遠くに富士山を望めることもあり、秋の掛川城は格別の景観を提供してくれます。散策に最適な気候でもあるため、ゆっくりと城下町を歩き回るのにうってつけのシーズンです。
**冬(12月〜2月)** 冬晴れの日には空が高く澄み渡り、富士山や遠州灘まで見渡せることもあります。観光客が比較的少なく、静かな城郭をゆっくり楽しむことができるのが冬の魅力。年末年始には掛川神社での参拝と合わせて訪れる人も多く、新年を迎える特別な雰囲気を体感できます。
周辺の見どころとグルメ
三の丸広場を中心とした掛川城エリアは、周辺に見どころが凝縮されています。隣接する「二の丸茶室」では、茶どころ・静岡を象徴するお抹茶と和菓子を楽しめます。掛川はもともとお茶の産地としても名高く、地元産の深蒸し茶を味わう体験は旅の思い出に残るひとこまとなるでしょう。
城の西側にある「掛川神社」も立ち寄りたいスポットのひとつです。古くから地元の人々の信仰を集めてきたこの神社は、城と一体となった歴史的な空間を形成しており、境内の静謐な雰囲気が旅人の心を落ち着かせてくれます。
掛川駅周辺の旧城下町エリアには、地元グルメを楽しめる飲食店や土産店も点在しています。遠州地方の郷土料理や、掛川茶を使ったスイーツなど、食からも地域の文化を体験できます。
アクセスと訪問のポイント
掛川城 三の丸広場へのアクセスは非常に便利です。JR東海道本線・東海道新幹線の「掛川駅」から徒歩約10分という立地で、新幹線を利用すれば東京から約1時間、名古屋からも約40分というアクセスの良さが魅力です。駅から城へと続くメインストリートには商店街も広がり、歩いて向かう道中も楽しめます。
広場と城址公園への入場は無料ですが、天守閣や御殿への入場には観覧料が必要です(天守閣・御殿の共通券が販売されています)。開館時間は通常9時〜17時ですが、イベント時や季節によって異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
駐車場は城址周辺に複数整備されており、車でのアクセスも可能です。ただし桜まつりなど混雑するシーズンには公共交通機関の利用が便利です。掛川は静岡県の中部に位置し、浜松や静岡市への小旅行と組み合わせることもでき、東海道の宿場町・掛川の旅をより深く楽しむ拠点として最適な場所です。
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