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仙台家賃相場の年次推移|2015〜2026年、何が変わったのか
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仙台家賃相場の年次推移|2015〜2026年、何が変わったのか

仙台の家賃は「上がっているのか、下がっているのか」

仙台で部屋探しをしている方から「最近、家賃が高くなった気がする」という声をよく聞きます。一方で「仙台は東京より格段に安い」という印象も根強くあります。実際のところ、仙台市の家賃相場は過去10年でどう変化してきたのでしょうか。

このコラムでは、仙台市の賃貸家賃の年次推移を整理し、背景にある社会的・経済的要因をひも解きます。これから仙台で部屋探しをする方が「今の家賃水準は適正か」を判断する材料として活用してください。

家賃相場の詳細や実際の物件情報はsumuie(スムイエ)でご確認いただけます。投資・収益面の分析にはshueki(シュエキ)不動産市場全体の動向はm-assets(エムアセッツ)も参考になります。

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2015〜2019年:東西線開業が変えた市場

2015年は仙台の不動産市場にとって大きな転換点でした。地下鉄東西線が12月に開業し、荒井・薬師堂・六丁の目・川内など沿線の複数エリアで急速に需要が高まりました。

開業直後の2016〜2017年にかけて、東西線沿線の1K家賃は平均3〜5%上昇しました。特に荒井や薬師堂では、新築マンションの建設ラッシュが起き、従来の相場より1〜1.5万円高い物件が次々と供給されました。新築物件の増加は周辺の既存物件の相場も押し上げ、エリア全体の家賃水準が一段上がる動きが見られました。

同時期、仙台市全体の人口は増加傾向にあり、東北地方の拠点都市としての存在感が高まっていました。東日本大震災(2011年)からの復興需要が一段落した後も、移住・UIターン層の流入や、首都圏からの転勤需要が安定して続いていました。

この時期の仙台の1Kシングル物件の相場は、市内全域の平均で4.5〜5.5万円前後が中心帯で推移していました。

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2020〜2021年:コロナ禍が生んだ需要の変化

2020年以降、新型コロナウイルスの影響によって全国の不動産市場が揺れました。仙台市でも例外ではなく、特に以下の変化が観察されました。

都心部の需要低下 仙台駅周辺・勾当台公園・広瀬通などの繁華街近くのワンルーム・1K物件は、飲食業や観光業の不振による転職・転居が増え、2020年春〜夏にかけて空室率が一時的に上昇しました。一部物件では家賃を値下げして入居者を確保する動きも出ました。

郊外・広めの物件への需要移動 一方、在宅ワークの普及により「広い部屋」「静かな住環境」への需要が増加。仙台市でも、郊外エリア(荒井・富沢・泉中央など)の2LDK・3LDK物件の問い合わせが増えました。コロナ前は人気がなかった「駅から少し遠い広い物件」が見直されたのです。

この結果、都心部の小型物件は弱含み、郊外・広間取りは堅調という「二極化」が起きました。全体的な相場は横ばいから微増程度で、急落・急騰はありませんでした。

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2022〜2023年:物価上昇が建設コストを直撃

2022年以降、ロシアのウクライナ侵攻を背景とした資源価格の高騰と円安が重なり、建設資材のコストが急上昇しました。これは不動産市場に大きな影響をもたらしました。

新築コストの上昇→家賃への転嫁 建設費の高騰は、新築マンションの竣工コストを押し上げました。仙台市内でも新築1Kの想定家賃が5.5〜7万円台と、従来より1〜1.5万円高い水準でリリースされるケースが増えました。デベロッパーや建設会社が採算ラインを確保するために家賃設定を引き上げたためです。

リノベーション物件の人気上昇 新築が高くなったことで、築10〜20年の物件にリノベーションを施した「リノベ物件」への需要が高まりました。内装は新築同等でありながら、家賃は新築より1〜1.5万円安い設定の物件が人気を集めました。

2023年時点の仙台市内の1K平均家賃は、立地にもよりますが概ね5〜6.5万円前後に上昇。特に築5年以内の新築物件は6〜7万円台が当たり前になってきました。

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2024〜2026年:仙台家賃の現在地と今後

2024年以降も、仙台の家賃相場は緩やかな上昇基調が続いています。その背景には以下の要因があります。

人口流入の継続 少子化・人口減少が叫ばれる中でも、仙台市は東北の拠点として人口流入が続いています。特に20〜30代の単身・若いカップル世帯の流入が多く、小型物件の需要が底堅く推移しています。

建設コストの高止まり 2025年に入っても建設費の高騰は収まっておらず、新築物件の家賃設定は依然として高止まりしています。これが市場全体の底上げにつながっています。

テレワーク定着による需要変化の固定化 在宅ワーク需要が定着し、「駅から多少遠くても広い部屋」という需要が引き続き強い。これにより、郊外エリアの2LDK以上の物件の相場も2019年比で10〜15%程度上昇しています。

今後の見通し 短期的に家賃が大幅に下がる要因は見当たりません。ただし、仙台市の人口が将来的に減少局面に入ると、空室率が上昇し家賃が下押しされる可能性はあります。長期居住を考えるなら、定借(定期借家)ではなく普通賃貸借契約の物件を選ぶことが基本です。

2026年現在の仙台の家賃相場を整理すると、1K単身物件で4.5〜7万円(立地・設備・築年数による)、2LDKファミリー向けで7〜10万円程度が市場の中心帯です。

現在の物件を探す場合はsumuie(スムイエ)リアルタイムの相場感を確認することをおすすめします。不動産の資産価値・収益性の視点ではshueki(シュエキ)、市場全体の動向分析はm-assets(エムアセッツ)が役立ちます。家賃の推移を把握した上で、今の自分にとって「良い物件」「適正な家賃」を見極めましょう。

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Written by

渡辺 健太

不動産市場アナリスト

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