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知って得する温泉の泉質ガイド|症状別おすすめの選び方
ヘルスケア
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知って得する温泉の泉質ガイド|症状別おすすめの選び方

日本は世界有数の温泉大国であり、環境省に登録されている温泉地の数は約3,000か所にも上ります。しかし「温泉はどこも同じ」と思っている方は意外と多いのではないでしょうか。実は温泉の泉質は10種類に分類されており、それぞれに異なる特徴と効能があります。肩こりがつらい方、冷え性に悩む方、肌をきれいにしたい方——目的に合わせて温泉を選ぶことで、その恩恵をより実感できるのです。本記事では、主要な泉質の特徴と、症状別のおすすめの選び方を詳しくご紹介します。

泉質の基本を知ろう——10種類の温泉分類

温泉の泉質は、含まれる成分によって大きく10種類に分類されます。日常的に出会うことが多いのは、単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉の5つです。単純温泉は成分が穏やかで刺激が少なく、温泉初心者や高齢者、小さなお子さんにも安心です。全国の温泉地で最も多いタイプでもあります。塩化物泉は海水に近い成分を含み、入浴後も肌に塩分の膜が残るため保温効果が高く「熱の湯」とも呼ばれます。炭酸水素塩泉はクレンジング効果で古い角質を落としてくれるため「美肌の湯」として知られています。硫酸塩泉は古くから「傷の湯」と呼ばれることもあります。硫黄泉はあの独特の匂いが特徴で、血行促進が期待できるといわれ、清浄感のある湯としても知られています。まずはこの5つの特徴を押さえておくだけでも、温泉選びの精度が格段に上がります。

肩こり・腰痛には血行促進タイプを選ぶ

デスクワークが多い現代人にとって、肩こりや腰痛は切実な悩みです。これらの症状には、血行を促すといわれる泉質が親しまれています。最もおすすめなのが塩化物泉です。塩分が肌の表面に薄い膜を作り、入浴後も体温が下がりにくいといわれ、温まりが続きやすいと感じる方もいます。入浴時間の目安は1回あたり10〜15分。熱すぎるお湯は逆に筋肉を緊張させてしまうため、38〜40度のぬるめの温度でゆっくり浸かるのがコツです。硫黄泉も血行を促すといわれ、慢性的な肩こりが気になる方に親しまれています。ただし硫黄泉は刺激が強めなので、1日の入浴回数は2〜3回までに留めましょう。二酸化炭素泉(炭酸泉)も見逃せません。皮膚から吸収された炭酸ガスのはたらきにより、比較的低い温度でも血行促進が期待できるといわれます。比較的ぬるめのお湯でも楽しめることから「心臓の湯」とも呼ばれています。

冷え性対策に効く温泉の入り方

冷え性に悩む方は、保温効果の高い泉質を選ぶことが重要です。先述の塩化物泉に加えて、硫酸塩泉も冷えが気になる方に親しまれています。入浴法にもポイントがあります。まず、入浴前にかけ湯で身体を温泉に慣らします。最初はぬるめのお湯(37〜39度)に5分ほど浸かり、一度上がって休憩した後に少し温度の高いお湯(40〜42度)に10分ほど浸かる「交代浴」は冷えが気になる方に親しまれている入浴法です。手足の先まで温まったと感じたら、最後にぬるめのお湯で仕上げます。入浴後は湯冷めしないよう速やかに体を拭き、靴下を履いて保温を心がけましょう。温泉の効果を最大限に引き出すには、1回の入浴より定期的な入浴が大切です。週に1〜2回のペースで温泉に通える環境があれば理想的ですが、遠方の方は自宅での足湯に温泉の素を活用するのも一つの方法です。温泉地を訪れた際には、2泊3日以上の「湯治」スタイルでじっくり浸かるのが最も効果を実感しやすいでしょう。

美肌効果を求めるならこの泉質

温泉の美肌効果は泉質によって仕組みが大きく異なります。「美肌の湯」として最も有名なのが炭酸水素塩泉です。弱アルカリ性の成分が皮脂や古い角質を優しく溶かし、入浴後は肌がつるつるになります。pH値が7.5以上のアルカリ性単純温泉も同様のクレンジング効果があり、こちらは刺激が少ないため敏感肌の方にも向いています。一方、硫酸塩泉は肌のうるおいやハリを保ちたい方に好まれるといわれています。酸性泉は肌がさっぱりすると感じる方もいますが、刺激が強いため長時間の入浴は避け、入浴後には真水で軽く洗い流すのがおすすめです。美肌目的の場合、入浴後にシャワーで洗い流さず、温泉成分を肌に残すのが基本です。ただし、酸性が強い泉質や硫黄泉の場合はこの限りではありません。自分の肌質に合った泉質を見つけることが、温泉美肌への近道です。

温泉選びの実践テクニック

目的に合った温泉を見つけるための実践的なテクニックをご紹介します。まず、温泉施設に必ず掲示されている「温泉分析書」をチェックしましょう。泉質名、pH値、成分総量が記載されており、これを読めばその温泉の特徴がわかります。成分総量が1,000mg/kg以上であれば比較的濃い温泉と言えます。旅行計画を立てる際は、温泉地の公式サイトで泉質を事前に確認し、自分の目的に合っているかを判断しましょう。日帰り入浴の料金は500〜1,500円が一般的で、タオルの貸し出し(200〜300円)やアメニティの有無も事前にチェックしておくと安心です。入浴の際は空腹時と満腹時を避け、食事の前後1時間以上空けるのがベストです。飲酒後の入浴は絶対に避けてください。1日の入浴回数は3回までが目安で、1回あたりの入浴時間は15〜20分が適切です。

温泉は日本が世界に誇る自然の恵みです。泉質の知識を持っているだけで、温泉旅行の満足度は驚くほど変わります。SOROUでは全国各地のヘルスケアスポット情報を掲載していますので、あなたの体調や目的にぴったりの温泉をぜひ見つけてください。心身のリフレッシュに、日本の温泉文化をもっと活用していきましょう。

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Written by

井上 由美

ウェルネスコーディネーター