猫カフェの楽しみ方|はじめてでも安心のマナーとおすすめ店
猫と触れ合える癒しの空間、猫カフェ。2004年に大阪で日本初の猫カフェがオープンして以来、その数は全国で300店舗以上に拡大しました。「猫を飼いたいけれどマンションの規約で飼えない」「出張先で癒されたい」「猫との相性を見てから飼いたい」——さまざまな理由で猫カフェを訪れる方が増えています。しかし初めての方は「どう過ごせばいいの?」「猫に嫌われないかな?」と不安を感じることも多いはず。本記事では、全国200店舗以上の猫カフェを訪問してきたレビュアーとして、猫カフェを最大限に楽しむためのノウハウをお伝えします。
猫カフェの基本システム——料金体系と入店の流れ
猫カフェの料金体系は主に「時間制」と「パック制」の2種類です。時間制は10分150〜200円が標準で、最初の30分が基本料金(600〜1,200円)に含まれ、以降は延長料金が加算されるパターンが多いです。パック制は60分1,200〜1,800円、90分1,500〜2,200円、フリータイム(時間無制限)2,000〜3,000円といった設定が一般的です。多くの店ではワンドリンクオーダー(300〜500円)が必須です。入店時には靴を脱いでスリッパに履き替え、手洗い・消毒をするのが共通のルール。荷物はロッカーに預け、猫が誤飲する危険のあるアクセサリーや小物は外すよう求められます。香水や整髪料の強い匂いは猫のストレスになるため、控えめにしましょう。未就学児の入店を制限している店も多く、年齢制限は事前に確認しておくと安心です。猫カフェは動物取扱業の登録が義務付けられており、店内に登録番号が掲示されていることを確認するのも、信頼できる店選びのポイントです。
猫に好かれるための5つのテクニック
猫カフェで最も大切なのは「猫のペースに合わせる」ことです。犬と違い、猫は自分から近づいてくるのを待つのが基本です。以下の5つのテクニックを実践すれば、猫に好かれる確率がぐっと上がります。第一に「目を合わせすぎない」こと。猫にとって見つめられるのは威嚇のサインです。ゆっくりまばたきをすると「敵意がないよ」というメッセージになります。第二に「低い姿勢で静かに待つ」こと。床に座って本を読んだりスマホを見たりしていると、猫のほうから膝に乗ってくることがよくあります。第三に「手の甲を差し出してにおいを嗅がせる」こと。猫は初対面の相手のにおいをチェックしてから距離を縮めます。指先を鼻の前にそっと差し出し、猫が顔をすり寄せてきたら触ってOKのサインです。第四に「撫でる場所を知る」こと。多くの猫が喜ぶのは顎の下、耳の後ろ、頬のあたりです。お腹を見せていても触ると怒る猫もいるので注意してください。第五に「おもちゃを上手に使う」こと。猫じゃらしは猫の視線の先で小さく動かすのがコツで、大きく振り回すと猫は興味を失います。スタッフにその猫の好みを聞くのも有効です。
保護猫カフェという選択——猫を救う出会いの場
近年急速に増えているのが「保護猫カフェ」です。保健所や動物愛護団体から引き取った猫たちが暮らしており、カフェの利用料が猫たちの医療費や食費に充てられる仕組みです。気に入った猫がいれば、審査を経て正式に譲渡(里親になること)も可能。保護猫カフェの譲渡費用は医療費の一部負担として2万〜5万円程度が一般的で、ペットショップの購入価格(純血種で15万〜40万円)と比較すると大幅に安いです。東京では「保護猫カフェまちねこ」(東中野)、「ネコリパブリック」(お茶の水・心斎橋など全国展開)、大阪では「猫の時間」(心斎橋)が人気です。名古屋の「花の木シェルター」は老猫専門の保護カフェとして知られ、シニア猫との穏やかな時間を過ごせます。保護猫カフェでは猫の性格や病歴などの情報がスタッフから詳しく聞けるため、初めて猫を飼う方にも安心です。「まずは猫カフェで猫との暮らしをイメージしてみたい」という方にこそ、保護猫カフェをおすすめします。
全国のユニークな猫カフェ紹介
全国には個性豊かな猫カフェが数多く存在します。京都の「猫カフェTIME」は町家を改装した和の空間で、畳の上で猫と過ごす贅沢な体験ができます。福岡の「Neko no Niwa」は屋上ガーデン付きで、天気の良い日は猫と一緒に日光浴が楽しめます。北海道・札幌の「猫式」は本格的なコーヒーと自家製スイーツにこだわるカフェとしても高評価で、猫と美食の両方を堪能できます。沖縄の「猫まるカフェ」は南国の開放的な雰囲気の中、のんびりした島猫たちと触れ合えます。変わり種では、東京・秋葉原の「僕と猫。」はコミックや漫画が充実しており、猫の隣で読書に没頭できる空間が人気です。猫カフェの選び方のポイントは、口コミサイトでの評価に加えて、猫の頭数と店の広さのバランス、清潔感、スタッフの対応を確認すること。猫1匹あたり3平米以上の空間が確保されている店は、猫にも人にも快適な環境が整っていると判断できます。
猫カフェを訪れた後に考えたいこと
猫カフェで癒しの時間を過ごした後、「やっぱり猫と暮らしたい」と感じる方も多いでしょう。そんな方にまず検討していただきたいのが、先述の保護猫カフェからの譲渡です。全国の保健所では年間約3万匹の猫が殺処分されているのが現実で、一匹でも多くの猫に温かい家庭を見つけることは社会的にも大きな意義があります。猫を迎える前に確認すべきは、猫の平均寿命が15〜20年であること、年間の飼育費用が7万〜15万円程度かかること、賃貸の場合はペット可物件であることです。「飼えないけれど猫の力になりたい」という方には、保護猫カフェの利用自体が支援になりますし、フードや猫砂の寄付を受け付けている店舗も多くあります。猫カフェは単なる娯楽の場ではなく、人と猫の新しい関係を築く架け橋でもあるのです。最近では猫カフェの形態もさらに多様化しており、ビジネスマン向けの仕事ができるワーキング猫カフェや、ヨガと猫のふれあいを組み合わせた「猫ヨガ」を提供する店舗も登場しています。猫との触れ合いにはストレスホルモンを低下させる科学的な効果も確認されており、定期的な猫カフェ通いを「セルフケア」として取り入れる方も増えています。SOROU.JPでは全国のペット関連スポットや動物と触れ合える施設の情報も掲載していますので、猫カフェ巡りの旅の参考にしてみてください。
RELATED COLUMNS
関連するコラム